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IP パケット − はるかなる旅
887 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:02/06/21 19:05
ここは大手町とある一室
通常勤務を終え残っている社員は私一人
寂しいをを越えたなにもない虚無感の漂う世間とは隔離された部屋だ。
しかし、夜間勤務の残っている私にはそれをどうのこうのと言えるもの
ではなかった。
聞こえるのは電源やテスト機のファンから出る風切り音。
世間では静かな部屋なのだろうが、ここで聞いていると
その風切り音すら神経を削り取る音に聞こえる…
一部の機器点検が終わると削り取られた神経を修復したいがために
延髄の反射か本能なのかわからないが無性に外に出たくなった
今にも脳が口から出そうな気分、「一刻も早くここを出ねば!」
そう思った瞬間、何かを感じた「だ、だれだ?!」
ファンの風切り音しか聞こえない気持ち悪い部屋で辺りを見回す
「気のせいか?」と思った瞬間フリーアクセスの下から音がした
ゴリゴリゴリゴリギリギリギリ
な、なんだ!恐怖感と好奇心が脳内で充満した、鼓動はサーバーの
ハートビートよりも速くなった
「あ、あけてやる!誰なんだ貴様は!」
タイルカーペットをマイナスドライバーでおもむろに剥がし、フリーアクセスベースの
閉まってない特殊ねじを手で無理やりまわした
何も考えずにひたすら回した、ベースの重厚な鉄板が緩んだ、両手で掴み
気合で上げた。見えるのはケーブルと職場の怨念のたまったホコリだった
「気のせいだよな、こんなところに人がいるわけ無いよな、あははは、バカだねぇ〜」
と独り言を言い放っていた。
正直夜勤ばかりで疲れているのが自分でもわかっていたのだがここまでだと
重症だよな…と、しょげていたが剥がした床を放置するわけには行かない。
戻そうとした瞬間、ぽっかり開いた床から茶色い物体が頭を出した
「ああああーーーーーーーーーおこじょ な、なぜ!?」
彼は背中に何かカプセルを背負っていた
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