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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。

IP パケット − はるかなる旅

1 :1 :01/11/10 15:20
おれの名は IP パケット。
生まれは東京都内のあるビルの中。

これから太平洋を越えて、某米国企業のメールサーバまで、
長い航海のはじまりだ。

34 :名無しさん@XEmacs "Civil Service" :01/11/21 01:07


35 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 08:06
おれはもはや1hop前のおれではない。
IP masqueradeというやつに、出自を書き換えられて
しまったのだ。
新しいヘッダによると、おれの生まれは
おれを書き換えたノードになった。

……ちっ、あいつ、おれのポート番号まで書き換えやがったな。
もっとも、こいつを変えてくれなけりゃ、返り道に
迷ってしまう。このポートに届いた返事は、もとどおりの
アドレス/ポートに書き換えられて、何もなかったかのように
おれの本来の生まれ故郷に届けられるんだから。
おれの兄弟たち――つまり同じセッションのパケット――も、
同じポート番号に書き換えられてるはずだ。

パケットの転送に徹すべきルータが、おれの中身まで
イジるなんてことは許しがたい。しかし彼らも
本望じゃないんだろう。IPアドレスが足りないから
仕方なく小細工を繰り出しているんだ……。
おれはそう自分に言い聞かせて、next hopに進んでいった。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 12:32
>>35

ルータを出ると、おれはFDDIの中にいた。

10年ほど前まで、この接続の100Mbpsという速度はそれこそ
信じがたい速さのように思われていたらしい。

しかし、時代は変わった。
おれが見たのはいたるところ老朽化し、
弱々しいトークンが悲鳴をあげて空中分解している世界だった。

彼らは死ぬ間際に、光をとびちらせて散っていく。
その光があたりを現実離れした幻想的な光景に仕立てあげている。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 12:52
>>36

おれは考えた。

パケットというのは因果なものだ。
おれのように地の果てまで行かされるものもあれば、
あのおれの生まれた部屋から一歩も出ずに一生を終えるものもある。
長い旅の途中で行方不明になるものもあれば、
目的地に着いた途端に撃ち殺されるものもいる。

そういえばおれが出発するとき、別の口にいた
ループバックのパケットが言った事を覚えている。
彼は U の字に曲った道をゆっくり歩きながらこう言ったのだった。

「おまえはなぜそんなに遠くまで行こうとするんだい?
パケットにとっての幸せは到達距離じゃないよ…
自分がどれだけ必要とされてるかってことさ」

確かに、ループバックの連中は幸せなのかもしれない。
彼らはほとんど必ずといっていいほど受け入れ口がある。
それに対して、おれは明日をも知れぬ身だ。
だが、おれは死ぬ場所も死に方も決まっているような安全な人生は
ごめんだ。それが生まれつきのオレの性分なのだから。

38 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:01
>>37

FDDIのまばゆい光にも目が慣れたころ、
ようやくおれは次の目的地についた。
どうやらそこはまたもルータらしかった。

その設備もまたFDDIに負けず劣らず古いものらしく、
検査管はもう働きざかりを過ぎたと思われる初老の男だった。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:05
>>38

おれはいささかぐったりしていたので、
早いところその場を切り抜けたかった。
しかしおれがそこに入ったとたん、その検査官の目つきは
すぐに厳しいものになった。

やれやれ、面倒臭いことにならなきゃいいが。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:18
>>39

その老人はおれを上から下まで見まわすと、

「ふむ、SYN ではないようじゃな? だとすると PENANCE か(注1)。。。」

などとわけのわからない独り言を口走っていた。

「IDを見せてくれんか」

おれは黙って自分のIDを見せた。
正直、こういう雰囲気の中で会話をするのは得意じゃない。

その検査官はしばらくのあいだ鋭い目つきで
おれの顔とIDを交互に見比べていたが、やがてこう言った。

「開発部から来たじゃろ? 申しわけないが、出所記録をつけさせてもらう」
「私は 25番行きです。怪しいものじゃありません」
「わかっておる。じゃが上からの命令でな」

老人はおれの ID を写しとりはじめた。
年のせいか手が細かく震えている。

- 注1: /usr/src/linux/net/ipv4/ip_fw.c 参照

41 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:36
>>40

「今までだいぶここで止められたんですか」
「ああ、25番はおまえさんの所じゃないがね、一時期、急に増えた」

その場所は薄暗かったので、奥になにがあるかはよくわからなかった。
だが、向こうの明かりが漏れているドアからわずかに見えかくれする破片。
あれはまちがいなくパケットの死骸だ。それも、うちの会社の出身の。
うず高く大量に積み上げられている。ここに来た違法パケットが
どういう扱いを受けるか、おれは知っていた。

おれは、しばらく顔を伏せて黙っていた。
老人もおれに気づいたのか、向こうを一瞬見たあと、
顔をあげて言った。

「おまえさん、わしのことを無慈悲な鬼と思っとるじゃろ。
我々とて身内を殺すのがいいこととは思わん。
だが、これも勤めじゃて」

42 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:42
>>41

老人は哀しげにそう言うと、立ち上がっておれに ID を返した。

「ここからもうひとつルータを越えると、そこから先は
完全に我々の管轄ではなくなる。本当の『外部』じゃ。
そこではもう誰もおまえさんのことなど知らんし、おまえさんを
気づかってくれる者もおらんだろう」

そう言っておれの背中を軽くたたきながら、
老人はおれを出口まで送った。

「本当は何か気のきいた台詞でも言って送り出してやればよいが、
そういうのは苦手でな。おまえさんもそうじゃろ」

43 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 13:46
>>42

おれはそのとき始めて、今までいた世界が安全な、
保護された場所にすぎなかったことを知った。

本当の苦難はこれからなのかもしれない。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/21 14:00
てゆうか、自分で読み直してもなんか酔いすぎてるな。逝ってくる

45 :ななーし :01/11/21 17:02
>>44
いや、とっても(・∀・)イイ!!です。
もっと続けて欲しい...
なんか多摩通信を思いだしたよ。
http://tamacom.com/~shigio/comp/index-j.html

46 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/23 00:19
おもしろい
学校で丁度この辺やったりしました
サパーリわからなかったけど

47 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/23 01:00
筒井康隆の、「最後の伝令」に雰囲気が似てる気がする‥‥

48 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/23 02:05
読ませるね。すごい面白い。
銀河鉄道 999 を想い出した。無機質な世界の擬人化が上手い。
続きをお願いします。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 13:22
我々は1が何故このようなスレを立てたのかという疑問を解決
するため1の故郷へ向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
小人が住むような小さな家、ツギハギだらけの服を着る住民たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
高度成長だの、神武景気だの、オリンピックだので浮かれていた我々は改めて
1の故郷の現状を噛み締めていた。ボロ屑のような家に居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに「息子が申し訳ありません」と
我々に何度も土下座して詫びた。我々はこの時初めて1を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、貧しさが全て悪かったのだ。我々は1の母親から
貰ったキムチを手に、打ちひしがれながら東京へと帰路についた。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 19:40
s/1/49/ge;

51 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 20:03
>>49,50
ごめん、邪魔
消えてくれ

52 :50 :01/11/24 20:07
えっ。俺も?俺はただ49に消えろって、言いたかっただけの1ファンなのに。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 20:10
たぶん>>49はsedを知らないと思われ

54 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 20:10
>>49じゃないや>>51

55 :51 :01/11/24 20:21
>>50
わりい、間違えた
逝ってきます

56 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 20:33
(゚Д゚)ハア?
痛いところつかれて反論のしようがなくて脂汗流して全身から湯気を立ち上らせて
フ゛ハアフ゛ハア言いながら悔しがってるくせに「消えてくれ」などと冷静を
装いつつもやっぱり頭が悪いから全然意味不明で的はずれの文章しか書けない君は
さらに嘲笑されて悔しさのあまりトンカチでバスの乗客に襲いかかる前に
職場のベルトコンベアに巻き込まれて汚い汁と脂をまき散らしつつ同僚の冷たい視線を
浴びながら他界すればあ?

57 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/24 22:21
2chで長い文章読むのって疲れるね。。。

58 :51 :01/11/24 22:35
>>55 いや、俺の方こそ、まぎらわしくてすまん。かえってスレ汚しちゃった。

1さん、あなたのファンは多い。>>44での気持ちもわかるけど、絶対名作だ。
連続アップは大変だと思うけど、気長に待ってるよ。

59 :1 :01/11/25 02:09
そろそろパケットロスしそうです (w
自分、実はネットワークはLANしか知らないんで
その先はサッパリ知らないのよね。他の人も続けてよ。
ネットワーク板で募集すればだれか来てくれるかなあ。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/25 13:12
こういうテーマで物語を書けるレベルの知識って相当勉強しなくちゃいけないの
かな。どの辺の参考書がいいんだろう?

61 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 02:43
http://slashdot.jp/article.pl?sid=01/11/20/0714207&mode=nested
間違ってもここに行くなよ(w

62 :61 :01/11/26 02:47
ガイシュツだった。スマソ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 03:44
ブックマークしとくから続けてよー

64 :ニュースサイトから来たんだけど :01/11/26 04:34
ウーム。こんな面白いズレも珍しいのになんで荒らす奴が居るんだろ。
板違い〜俺はマジつまんない〜終了〜
悲しいね

65 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 05:00
おもろいよ。続けてくれ。

66 :I is a hacker :01/11/26 11:03
>>1
ネットワーク板に移行してもちゃんと巡回しますので
よろしくお願いします。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 11:19
>1
なかなか良い事言うねぇ〜

===========  終了  ===============
たくさんのレスありがとうございました。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 16:59
続編期待安芸

69 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/26 18:45
ある本からの引用を>>1に捧げます。


   面白さは全てに優先する。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 01:15
TTLは43でした

71 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 21:27
1ほどうまく出来るか自信ないが:

さらに進むと、所在なげに煙草を吸いながら中年女が座っていた。
髪の毛を真っ赤に染め、厚化粧で顔を塗り固めた太った女だ
「また、新入りが来たね。服を脱ぎナ」
おれは女をにらみつけた。嫌な感じの女だ。
「なんだい、その顔は!ここじゃあたしが法律なんだよ!」
女は乱暴に言って、プハーっと煙草の煙をおれにふきかけた。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 21:31
「あたしだって好き好んで脱がすんじゃないのさ」
口元をゆがめながら女は説明した
「あんたの体のどこかにエラーがないのか見てるのさ」
おれはだまって、シャツを脱ぎ、上半身を女に見せた
「フン、どうやら変なところはないようだね」

73 :71 :01/11/27 21:43
「いいかい、これから言うことをよくお聞き」
シャツに袖を通すおれに、中年女の説明がはじまった。
「あんたは、これからしばらく自分がIPパケットである
ことを隠さなきゃならないのサ」
女が何を言い出したのか理解できずに俺は、女を見つめた
「あんたは、しばらくレイヤ2のフレームになるのさ
なんたって、ここはフレームリレーの入り口なんだからね」
女はそういって面倒くさそうに上を向いた

74 :71 :01/11/27 21:55
「いいか、このマスクをかぶりな。そして、途中で
誰かに聞かれたら、『おれはフレームだ』って言い張るんだ」
仕方なく、おれは女に渡されたマスクをかぶった。
「あたしが若くて、あんたらIP一族が来る前はねぇ」
女はため息をついた。
「フレームリレーって言えば、昔は花形だったんだよぉ」
悪いがおれは昔話には興味がなかた。おれは先を急ごうとした。

75 :71 :01/11/27 22:03
「待ちな。慌てるんじゃないよ」女が乱暴におれを呼び止めた。
「『マスクを脱ぎなさい』って言われるまで、脱いじゃダメだよ」

おれは女に聞いた。

「誰が言ってくれるんだ?」
「向こうに、あたしとまったく同じ姿と声をした女がいるサ」

女は答えた。そして、女がどーんとおれの背中を押した。
おれはフレームリレー回線という未知の世界に足を踏み出した。

76 :71 :01/11/27 22:27
回線の中は、すでに「フレーム」たちで混雑していた。

誰もが、マスクをかぶって、ただ黙々とゴールを目指している。
おれも彼らにならって、その列の最後尾についた。その時

「もしかして、あなたもパケットですか?」

奇妙におどおどした声が背後からした。

77 :寡黙なフレーム :01/11/27 22:31
(a)(g)(e)

78 :71 :01/11/27 22:36
おれは黙って、振り返った。そこには、おれと同じような
マスクをかぶっているが、やけにおどおどしたヤツが立っていた。

「ぼく、ここ初めてなんです。みんなマスクしてて、不安で」

おれは、そんなヤツを無視した。こいつがおれの
敵ではないという保証は、この『外部』ではないのだ。

「フレームって可変長だから付いていってもいいですよね。」

おれは黙って歩き出した。

79 :71 :01/11/27 22:47
「ぼくって実は、RTSPなんです。ほら、画像や音声を流すための」

ヤツは、おれの背後で切れ間なくしゃべり続けた。

「みんな、HTTPかSMTPじゃないですか!?だから少数派だし、
兄弟たちともはぐれて、道中ずっと寂しくって。。。」

こいつ、実は、壊れているんじゃないのか?おれの心の中に、
危惧の念が浮かんだ。もしかして、あの女、エラーを見逃し
たのか?

「おい、お前らフレームか?」

横からいきなり、野太い声がおれたちを呼んだ。

80 :名無しさん@XEmacs :01/11/27 22:55
応援age

81 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 22:57
(すごいー。感激、あげ。)

82 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 23:01
続きがすごく気になる (w

83 :71 :01/11/27 23:02
「フレームだ。間違いない」

そう答えて、おれが振り返るとそこにはいかつい顔をした門番がいた。

「フン」門番は鼻を鳴らすと、続けた「確認させてもらおう。
まずは、DLCIを見せろ」

おれはDLCIを渡した。門番はおれのDLCIをじっくりと確認した

「どうやら、間違いないようだ。次にチェックサムを見せろ」

おれはチェックサムを渡した。

「どうやら、間違いないようだ。行け!」

おれは少しほっとしながら前に進もうとした。

84 :71 :01/11/27 23:11
「お前はフレームか?」

門番の声が、おれの背後でした。ヤツが問い詰められていた。
ヤツのおびえきった声があたりに響いた。

「ぼくはRSTPで、怪しいものじゃありません!!
兄弟たちにはぐれて、少し迷っていますが、悪いことは
していません!!」

必死の弁明を打ち消すかのように、門番の声が厳かに響いた。

「だが、お前はフレームではない」

おれは思わず、目をつぶった。

85 :ななーし :01/11/27 23:13
[感激age]

86 :71 :01/11/27 23:22
門番は続けた。

「フレームでないものは廃棄する」

そして、おれの背後で激しく叩きつけるような音がした。
振り返ると、ヤツが門番に鷲掴みにされ、壁に叩きつけられて
いた。

ヤツの体から、データを含んだペイロードがぽろぽろとこぼれ
落ちた。行き先に無事に到着すれば、音声か画像を構成する
はずであった体が、無残に0と1に分解されていく。

87 :71 :01/11/27 23:30
なおも門番はヤツを壁に叩きつける

「止めろ」

おれは思わず、門番に叫んだ。

「コレガ、オレノシゴトダ、邪魔スルナ」

門番がおれをにらんだ

「もう必要ない」おれは言って、静かに首を振った。

「だって、もう死んでいる」

88 :71 :01/11/27 23:42
フレームリレー回線の最後にはまた中年の女がいた。
最初に見たのとまったくそっくりな女だ。

「マスクを脱ぎナ」

マスクを脱いで、女に渡しながらおれは言った。

「そっくりだな。」
「みんなそ言うのサ。やってることは逆なんだけどネ」

おれが不思議そうな顔をしたに違いない。女は続けた。

「あっちはマスクをかぶせる役、こっちは脱がせる役サ」
「なんていう名前なんだ?」

おれは聞いてみた。

「もう若い頃のことはわすれちゃったわヨ。。。。。
そういえば、FRAD、Frame Relay Assenbly Deaseblyって
言ったかナ」

89 :71 :01/11/27 23:52
おれは女に聞いた。

「ここはどこだ?」

女は答えた。

「バックボーンに入る、一歩手前さ。」
「まだ先があるのか?」

女は笑った。

「あたしのようなレイヤ2は自分の身の回りしか分からない
んだけど、もっと先は長いらしいよ。あんたはIPパケット、
レイヤ3だからもっと先まで行くんでしょ?」

そして、女は先を指差した。その先には、まだ未知なる
世界が広がっていた。

90 :71 :01/11/27 23:56
#フレームリレー編おしまい。

お次、誰かよろしく。漏れは寝るw)

91 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/27 23:59
>>90
ぱちぱちぱち。感動したよ。お疲れさん。

92 :91 :01/11/28 00:01
↑なんか、こうして見ると煽りみたいに見えるけど、違うよ。
まじに、よかったよ。

93 :71 :01/11/28 00:12
71です。

>>91 ありがと。

>> all 長くてスマソ。それでも読んでくれたひと感謝
ついでに、1にも感謝。

94 :名無しさん@XEmacs :01/11/28 00:13
おつかれっす。おもしろいよこれ。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 00:20
>>71
おもしろかったよ
続きの バックボーン編 たのしみです

96 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 00:22
イイ!!うまいねー。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 00:53
名スレの予感

98 :1 :01/11/28 02:08
感激した。すばらしい! >>71

でももう自分には技術的に手が出ない領域の話になってます (泣
心理描写とかできる範囲で書きますんで、よろしく!

99 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 02:16
バックボーンが伝書鳩(RFC1149準拠)だったりしたら笑う。

100 :1 :01/11/28 02:32
ああ、そういうネタはありだったかも。
「ヒゲづらの男が紙に印刷されたおれを…」以下略

101 :71 :01/11/28 10:26
71です。反応が遅れてスマソ。

>> 1
1に「感激した」と書かれると、逆に恐縮してしまう(w

正直、漏れ自身が1の大ファンです。このスレも1がはじめてくれて、
それをみんなが育てていたから参加したので。すごいぞ>2ちゃんのみんな

>>99, 1
「はるかなる旅」だから、そいうのもありかと(w

102 :I is a hacker :01/11/28 10:51
立候補!!
したいけど、今RFC読み始めたばかりなので、他の人が先に書いたら諦めます。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 11:35
>>102
I is はねぇだろ。という野暮な事は言わないから頑張ってくれ。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 14:12
オモロイ

105 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 18:06
>>103
I is....のくだりは、ある人が使ってたのを面白がって使ってたんだろう。多分。
ネットワーカー研究所のあたりで、説明があったと思う。
2chでこれを利用した他のネタとしては、「You is ドキュン」っつーのがあったが。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 19:08
>>101

はるかなる旅なら、衛星通信としゃれ込むのもよいかも。

ところで、1や71が素晴らしいのは確かだが、
俺は>>8のスレの流れを意識した粋なツッコミが好き。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/28 20:32
そういうことなら 70 もポイント高いね。

108 :休憩がわりにちょっと外伝を :01/11/28 23:42
「だめじゃだめじゃ。絶対にお前が外へ行くことは許さん」
「じいちゃん。たのむよ。俺はどうしても行きたいんだ」
「なぜ今の人たちは、他のセグメントに出たがるのかのう。昔はもっと平和
じゃった。行きかうパケットは皆、素性が知れたこのセグメントの者だけじゃっ
たもんじゃ。そりゃたまにはIPXの連中とはいがみあったこともある。しかし、
どこの奴とも知れん変なパケットが紛れこんでくることなぞ一切なかった」
「じいちゃん、CATVのファイル共有見て決めつけちゃだめだよ。だいたい、そ
んなこと言ったって今はXPの時代だよ、NETBEUIをインストールしてあるマシ
ンなんてどこにも無いよ」
「お前は外の世界の恐しさを知らんのじゃ。お前の父親のNBTがどうなったか
聞いておるだろ」
「ああ、俺たちを捨てて勝手に出て行ったあのくそ親父だろ」
「違う、違う。あいつは望んで出ていったわけじゃない。あいつはダイアルアッ
プルータのタコ管理者がフィルターを設定しなかったために、何の準備もなく
外へ引っぱり出されてしまったのじゃ。それも、192.168.x.xのままでな」
「え!?。何だって?マスカレードもNATもされないで放り出されちゃったの?」
「そうじゃよ。だから、あいつはどこへ行ってもプライベートアドレスだと笑
いものにされて、行き場所もなくのたれ死にじゃ。それ以来、わしはTCP/IPと
いうものは信用できんのじゃ。それなのにお前は…お前というやつは。だいた
い何でよりによってポート番号が80なんじゃ。この家からお前のようなヤクザ
者が出るとはのう。わしは死んでも死にきれん」
「そ、それだけは言わないでくれ、じいちゃん。俺だって恥ずかしいんだよ。
だけど、俺はHTTPはHTTPでも他の奴らみたいに軽薄な連中とは違うんだ。俺は
これでもファイル共有プロトコルなんだ。ネットワークコンピュータにだって
出るし、運ぶものだってじいちゃんと同じオフィス文書だよ」
「ロータスや一太郎を運ぶと言うのか」
「そうだよ。WORDやEXCELが多いけどたまには一太郎も運ぶよ。」
「そうか、やはりわしは時代おくれなのかの。ポート80でファイル共有とはよ
くわからん時代になったものじゃ…。よしわかった。わしはもう何も言わん。
行ってこいWEBDAVよ」

109 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/29 00:23
>>108
ポート6699のパケットになんかならずに真っ直ぐ生きろよ。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/29 00:31
ちょっと藁タ

111 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/29 01:43
カーニボー登場きぼん

112 :/名無しさん[1-30].jpg :01/11/29 10:19
「吉野屋ゴルゴ」な文体きぼんぬ

113 :小ネタをひとつ :01/11/29 19:00
私は門番だ。
やってくるパケットのポート番号を調べて許可されないパケットは通さない。これが私の任務だ。
寂れたサイトで、通るパケットは少ない。退屈な仕事だが、まあ、嫌いじゃない。

お客さんがやってきた。
赤い服を着たHTTPリクエストだ。80番ポートなので問題なく通す。
次の客がやってきた。珍しい。こんなに頻繁に客が来るなんて。
こいつも80番だ。やはり赤い服を着ている。
次が来た。
いったいどうなってるんだ?

次が来た。2ちゃんねらーの荒らしか?
次が来た。DoSなのか?
次が来た。
次が・・・

次が来た。助けてくれ。助けてくれ。助けてくれ。助け・・・

GET /default.ida?NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
N%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9
090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u9090%u8190%u00c3%u0003%
u8b00%u531b%u53ff%u0078%u0000%u00=a

114 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/29 19:10
>>113
最近はいらっしゃらないようだが。。。
元気そうでしたか?

115 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/30 00:30
>>47 と同様に筒井康隆の風味がする。
できれば「虚構船団」風だとよけいに嬉しい。

...まずはじめにHTTPが登場する。HTTPは気が狂っていた。...

って感じっすか

116 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/30 01:24
>>115
なつかしいな. 分度器とかコンパスが活躍するんだよな.

117 :名無しさん :01/11/30 01:40
「おれのいいところはおっちょこちょいなところで,
 悪いところもおっちょこちょいなところだ.
 ネットワークカードに刺さってるケーブルに
 よく確かめもせず飛び込んでみた.

 『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』

 そのケーブルはイーサネットではなく電話線のケーブルだった.」
 

118 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/11/30 02:10
 『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』
 そのワイヤは10BASE-Tで使われてないものだった.」

 『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』
 その勢いでイエローケーブルの銅線を断ち切ってしまった.」

119 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/02 15:11
期待age

120 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/02 15:19
フラグメンテーションもネタに入れてみてよ。
あ、暗号化とかIPv6もいいかも!

121 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/02 23:52
IPv6の世界は亀に支えられている。

・・・スマソ

122 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/03 00:19
本編の続きを期待しつつ‥

我輩はケーブルである。名前はまだない。どこで生まれたのかとんと見当もつ
かぬ。ものごころついた時には薄暗い箱の中の中にいた。我輩はここで初めて
人間と言うものを見た。人間は我輩をつかむと何やら平べったい黒い箱につな
いだ。後で知ったことだが、この箱はすいっちんぐはぶと言うらしい。このハ
ブは、やにわに猛烈な勢いでパケットを吐きだし初めた。このパケットが我輩
の中をかけ回り我輩は目が回り胸が悪くなった。
「やっぱり駄目だ。これカテゴリー5じゃないよ」
夢見ごこちでこの声を聞いたと思うと、人間は我輩をまた箱に入れた。

次に気がつくと我輩は、ぶろどばんるうたなるものにつながれた。このるうた
氏の吐くパケットは先のものと違い、我輩には心地よい速度であったが、この
男妙になれなれしく、
「君はこのパケットがなんだか知ってるか?これはスケベストリーミングと言っ
てな。我々の仕事は大半がこれだと思っておればよい」
などと始終話しかけてくる。どうかすると話に夢中になるあまり、我輩の差し
出すパケットをこぼしたりする。これを注意すると
「こうどれっどのひとつやふたつ落したってどうってことはない。我々の主人
はそんなものが送られていることすら知らないんだからね」
などと豪気なことを言う。
「ぜんたい、人間と言うものは勝手なものさ。これを送れば送ったで『今日は
妙に回線の具合が悪い』と不平ばかり言っている」

我輩の主人は教師だそうだ。学校から帰ると始終書斎にこもり、スケベストリー
ミングとこうどれっどの送信受信に励んでいる。家のものはこれを見て大変な
勉強家だと思っている。ある日、やにわに妻君が顔をのぞかせると画面が一瞬
に切りかわり、我輩の見た覚えのないページが表示された。るうた氏によると、
これは「ぱにっくきー」なる機能で、その作用と目的については我々ネットワー
ク機器には到底理解の及ばぬものであるらしい。

かと思うと、ある日、突然画面に見なれぬメッセージが表示されこれもまた
「ぱにっくきー」かと思うと、今度は主人も驚愕の顔をして凍りついている。
ちょっとのぞいて見ると「このパソコンはコードレッドに感染しています。至
急次のURLを…」主人は「ハッカーのいたづらかな」とつぶやくと、何食わぬ
顔でパソコンを再起動すると、またいつものとおりのパケットを生産し続ける。

123 :Happy99.exe ◆virusGlE :01/12/03 14:17
http://www.kids.soumu.go.jp/packet/packet.html
ここにトモダチがいるよ

124 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/04 06:56

イーサケーブルを登りながら、こう考えた。
智に働けば角がたつ。情に棹させばロストする。
意地を通せばリジェクトだ。とにかくネットワークは住みにくい。


125 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/04 08:34
みんなすごいage

126 :天地創造 :01/12/04 23:57
第1日
神は初めにARPANETを創られた。
神は「RFCあれ」と言われた。するとRFCが現れた。
神は、RFCをStandards TrackとHistoricに分けられた。
こうしてプロトコルの標準化プロセスが生まれた。

第2日
神はレイヤを分割された。
こうして神はアプリケーション層、トランスポート層、
インターネット層、ネットワークインタフェース層を区別された。

第3日
神は、ネットワークを1つに集められた。
ネットワークをつなぐ部分がゲートウェイとなって現れた。

第4日
神は、トランスポート層のプロトコルを創られた。
すると、信頼性の高いプロトコルと低いプロトコルができあがった。
信頼性の高いプロトコルがTCPとなり、低いプロトコルがUDPとなった。

第5日
神は、Internet上を流れるパケットを創られた。
そして「生めよ、増えよ。Internetはパケットに満ちよ」とパケットを祝福された。

第6日
神は、「ドメインはその種類によって、.net、.com、.orgなどを生ぜよ」と言われた。
そして、自分の姿に似せてInterNICを創られ、ドメインを管理させるようにした。

第7日
神は、Internetの構築を終えられて、マターリされた。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/05 08:45
>>126
よかったよ。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/05 09:39
禁断の実を食べたInterNICは権限を弱められ、
数あるレジストラの一つとなった

129 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/06 04:21
すげえ、サイバーパンクだね。
スノウ・クラッシュみたいな似非よりよっぽど良い。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/07 05:53
つ、続きはー!ハァハァage

131 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/07 21:17
>>126

これ思いだした。

http://www.hyuki.com/prayer/prayjava.html
Java言語による主の祈り

132 :名無しさん@お腹いっぱい。 :01/12/07 23:23
「ヨハネのRFC」とか思ったが、書けるほど知識が無い。

ところで、本編はどうなってるのでしょうか?

133 :こんなもん? :01/12/08 00:46
初めにRFCありき。RFCはInternetと共にあり。RFCはInternetなりき。(ヨハネRFC 1章1節)

神は、実に、そのプロトコルをお与えになったほどにInternetを愛された。
それはRFCに準じるものが、ひとりとして障害を起こすことなく、コネクションを保つためである(ヨハネRFC 3章16節)

おまえのパケットをロストしてやるぜ! (オースチンRFC 3章16節)


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