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IP パケット − はるかなる旅
165 :
厨房
:01/12/09 23:17
私はこの家の秘書なんですが、
この家のご主人は非常に残虐な方なんです。
いえ、ご主人は命令しているだけで、わたしが残虐なことを
してきただけですが。
奥様はいつも嘆いておられます。私のかわいい子供たちを
何のために犠牲にするの?と。
私にはなにも答えることはできませんでした。
私も自分ではプロの秘書だと自覚していますので、
ご主人の言われるがままに手続きをし、報告書を作成している身です。
しかし、そんな私もご主人の非道な命令にはもう呆れてしまいました。
だからこれから命令ではありますが、私がしてきた残虐なことを
一部暴露しようと思っています。
166 :
厨房
:01/12/09 23:17
ある晩ご主人は私を呼び出し、こう告げたのです。
「ちょっとした実験につきあってくれ」と。
奥様は今日10数名の子供を御産まれになり、
成長の早いお子様たちで、はたから見ると、
既に小学生の低学年と言った感じでしょうか。
嫌な予感がしたんです。そしてそれは的中しました。
「あの子たちにほんのわずかな金を持たせてあの有名なレストランまで旅をさせてみたい。」
こう言われたのです。
私はすぐにご主人が何をしたいのかわかりました。
そして私は早速子供たちを集め、
一番最初に産まれた子に1円を
2番目に産まれた子に2円を
3番目に産まれた子には3円を…。
こういう風にして、子供たちにお金を渡して行きました。
一番最初に産まれた子に私はこう行ったのです。
「すぐ近くにある交番で、、、ええっと、1円持って
この住所がどこにあるか尋ねなさい」と。
「はい。それじゃぁ行ってきます」と笑顔で答え、
旅立って行きました。私は時計を見ました。
167 :
厨房
:01/12/09 23:18
私にはこの子の運命がわかっていました。すぐに交番で射殺され
死亡通知書が配達されて来ることを知っていました。
ご主人もわかっておられました。
「配達人はまだ来ないか?」と。
ピンポーン「配達でーっす」
案の定すぐに配達人が来ました。その手紙には、射殺された交番の住所が
書いてあるのです。私はまた時計を見、報告書に住所と時間を書き記しました。
そして、すぐに私は2番目に産まれた子を行かせました。
今度は2円持って…。
そして、また射殺されたその交番の住所を手紙が配達されてきました。
そうご主人はレストランに辿りつくまでの交番の住所を全て知りたいだけなのです。
私はこうして、死ぬ運命にある子供たちを次々と旅立たせたのです。
12人目だったと思います。
やっと生きて帰って来たのです。わたしはホッとしました。
なぜなら、これ以上子供を死なせることもないからです。
すぐに私は報告書を書き終え、ご主人に見せました。
ご主人は言われました。交番の住所などどうでも良かったようなのです。
「8個目の交番の付近ではものすごい交通渋滞が起こっているようだな」
それだけでした。
168 :
厨房
:01/12/09 23:18
このご主人の住んでる家は、窓がたくさんある家です。
100個やそこらではありません。半端じゃなく窓がある家です。
もうこれ以上は書けません。実は私は不正なことをしてしまい、
もうすぐご主人に殺される運命なのですから。
完
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