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IP パケット − はるかなる旅
1 :
1
:01/11/10 15:20
おれの名は IP パケット。
生まれは東京都内のあるビルの中。
これから太平洋を越えて、某米国企業のメールサーバまで、
長い航海のはじまりだ。
101 :
71
:01/11/28 10:26
71です。反応が遅れてスマソ。
>> 1
1に「感激した」と書かれると、逆に恐縮してしまう(w
正直、漏れ自身が1の大ファンです。このスレも1がはじめてくれて、
それをみんなが育てていたから参加したので。すごいぞ>2ちゃんのみんな
>>99,
1
「はるかなる旅」だから、そいうのもありかと(w
102 :
I is a hacker
:01/11/28 10:51
立候補!!
したいけど、今RFC読み始めたばかりなので、他の人が先に書いたら諦めます。
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/28 11:35
>>102
I is はねぇだろ。という野暮な事は言わないから頑張ってくれ。
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/28 14:12
オモロイ
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/28 18:06
>>103
I is....のくだりは、ある人が使ってたのを面白がって使ってたんだろう。多分。
ネットワーカー研究所のあたりで、説明があったと思う。
2chでこれを利用した他のネタとしては、「You is ドキュン」っつーのがあったが。
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/28 19:08
>>101
はるかなる旅なら、衛星通信としゃれ込むのもよいかも。
ところで、1や71が素晴らしいのは確かだが、
俺は
>>8
のスレの流れを意識した粋なツッコミが好き。
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/28 20:32
そういうことなら 70 もポイント高いね。
108 :
休憩がわりにちょっと外伝を
:01/11/28 23:42
「だめじゃだめじゃ。絶対にお前が外へ行くことは許さん」
「じいちゃん。たのむよ。俺はどうしても行きたいんだ」
「なぜ今の人たちは、他のセグメントに出たがるのかのう。昔はもっと平和
じゃった。行きかうパケットは皆、素性が知れたこのセグメントの者だけじゃっ
たもんじゃ。そりゃたまにはIPXの連中とはいがみあったこともある。しかし、
どこの奴とも知れん変なパケットが紛れこんでくることなぞ一切なかった」
「じいちゃん、CATVのファイル共有見て決めつけちゃだめだよ。だいたい、そ
んなこと言ったって今はXPの時代だよ、NETBEUIをインストールしてあるマシ
ンなんてどこにも無いよ」
「お前は外の世界の恐しさを知らんのじゃ。お前の父親のNBTがどうなったか
聞いておるだろ」
「ああ、俺たちを捨てて勝手に出て行ったあのくそ親父だろ」
「違う、違う。あいつは望んで出ていったわけじゃない。あいつはダイアルアッ
プルータのタコ管理者がフィルターを設定しなかったために、何の準備もなく
外へ引っぱり出されてしまったのじゃ。それも、192.168.x.xのままでな」
「え!?。何だって?マスカレードもNATもされないで放り出されちゃったの?」
「そうじゃよ。だから、あいつはどこへ行ってもプライベートアドレスだと笑
いものにされて、行き場所もなくのたれ死にじゃ。それ以来、わしはTCP/IPと
いうものは信用できんのじゃ。それなのにお前は…お前というやつは。だいた
い何でよりによってポート番号が80なんじゃ。この家からお前のようなヤクザ
者が出るとはのう。わしは死んでも死にきれん」
「そ、それだけは言わないでくれ、じいちゃん。俺だって恥ずかしいんだよ。
だけど、俺はHTTPはHTTPでも他の奴らみたいに軽薄な連中とは違うんだ。俺は
これでもファイル共有プロトコルなんだ。ネットワークコンピュータにだって
出るし、運ぶものだってじいちゃんと同じオフィス文書だよ」
「ロータスや一太郎を運ぶと言うのか」
「そうだよ。WORDやEXCELが多いけどたまには一太郎も運ぶよ。」
「そうか、やはりわしは時代おくれなのかの。ポート80でファイル共有とはよ
くわからん時代になったものじゃ…。よしわかった。わしはもう何も言わん。
行ってこいWEBDAVよ」
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/29 00:23
>>108
ポート6699のパケットになんかならずに真っ直ぐ生きろよ。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/29 00:31
ちょっと藁タ
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/29 01:43
カーニボー登場きぼん
112 :
/名無しさん[1-30].jpg
:01/11/29 10:19
「吉野屋ゴルゴ」な文体きぼんぬ
113 :
小ネタをひとつ
:01/11/29 19:00
私は門番だ。
やってくるパケットのポート番号を調べて許可されないパケットは通さない。これが私の任務だ。
寂れたサイトで、通るパケットは少ない。退屈な仕事だが、まあ、嫌いじゃない。
お客さんがやってきた。
赤い服を着たHTTPリクエストだ。80番ポートなので問題なく通す。
次の客がやってきた。珍しい。こんなに頻繁に客が来るなんて。
こいつも80番だ。やはり赤い服を着ている。
次が来た。
いったいどうなってるんだ?
次が来た。2ちゃんねらーの荒らしか?
次が来た。DoSなのか?
次が来た。
次が・・・
次が来た。助けてくれ。助けてくれ。助けてくれ。助け・・・
GET /default.ida?NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
N%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u6858%ucbd3%u7801%u9
090%u6858%ucbd3%u7801%u9090%u9090%u8190%u00c3%u0003%
u8b00%u531b%u53ff%u0078%u0000%u00=a
114 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/29 19:10
>>113
最近はいらっしゃらないようだが。。。
元気そうでしたか?
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/30 00:30
>>47
と同様に筒井康隆の風味がする。
できれば「虚構船団」風だとよけいに嬉しい。
...まずはじめにHTTPが登場する。HTTPは気が狂っていた。...
って感じっすか
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/30 01:24
>>115
なつかしいな. 分度器とかコンパスが活躍するんだよな.
117 :
名無しさん
:01/11/30 01:40
「おれのいいところはおっちょこちょいなところで,
悪いところもおっちょこちょいなところだ.
ネットワークカードに刺さってるケーブルに
よく確かめもせず飛び込んでみた.
『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』
そのケーブルはイーサネットではなく電話線のケーブルだった.」
118 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/11/30 02:10
『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』
そのワイヤは10BASE-Tで使われてないものだった.」
『おほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ』
その勢いでイエローケーブルの銅線を断ち切ってしまった.」
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/02 15:11
期待age
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/02 15:19
フラグメンテーションもネタに入れてみてよ。
あ、暗号化とかIPv6もいいかも!
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/02 23:52
IPv6の世界は亀に支えられている。
・・・スマソ
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/03 00:19
本編の続きを期待しつつ‥
我輩はケーブルである。名前はまだない。どこで生まれたのかとんと見当もつ
かぬ。ものごころついた時には薄暗い箱の中の中にいた。我輩はここで初めて
人間と言うものを見た。人間は我輩をつかむと何やら平べったい黒い箱につな
いだ。後で知ったことだが、この箱はすいっちんぐはぶと言うらしい。このハ
ブは、やにわに猛烈な勢いでパケットを吐きだし初めた。このパケットが我輩
の中をかけ回り我輩は目が回り胸が悪くなった。
「やっぱり駄目だ。これカテゴリー5じゃないよ」
夢見ごこちでこの声を聞いたと思うと、人間は我輩をまた箱に入れた。
次に気がつくと我輩は、ぶろどばんるうたなるものにつながれた。このるうた
氏の吐くパケットは先のものと違い、我輩には心地よい速度であったが、この
男妙になれなれしく、
「君はこのパケットがなんだか知ってるか?これはスケベストリーミングと言っ
てな。我々の仕事は大半がこれだと思っておればよい」
などと始終話しかけてくる。どうかすると話に夢中になるあまり、我輩の差し
出すパケットをこぼしたりする。これを注意すると
「こうどれっどのひとつやふたつ落したってどうってことはない。我々の主人
はそんなものが送られていることすら知らないんだからね」
などと豪気なことを言う。
「ぜんたい、人間と言うものは勝手なものさ。これを送れば送ったで『今日は
妙に回線の具合が悪い』と不平ばかり言っている」
我輩の主人は教師だそうだ。学校から帰ると始終書斎にこもり、スケベストリー
ミングとこうどれっどの送信受信に励んでいる。家のものはこれを見て大変な
勉強家だと思っている。ある日、やにわに妻君が顔をのぞかせると画面が一瞬
に切りかわり、我輩の見た覚えのないページが表示された。るうた氏によると、
これは「ぱにっくきー」なる機能で、その作用と目的については我々ネットワー
ク機器には到底理解の及ばぬものであるらしい。
かと思うと、ある日、突然画面に見なれぬメッセージが表示されこれもまた
「ぱにっくきー」かと思うと、今度は主人も驚愕の顔をして凍りついている。
ちょっとのぞいて見ると「このパソコンはコードレッドに感染しています。至
急次のURLを…」主人は「ハッカーのいたづらかな」とつぶやくと、何食わぬ
顔でパソコンを再起動すると、またいつものとおりのパケットを生産し続ける。
123 :
Happy99.exe
◆virusGlE
:01/12/03 14:17
http://www.kids.soumu.go.jp/packet/packet.html
ここにトモダチがいるよ
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/04 06:56
…
イーサケーブルを登りながら、こう考えた。
智に働けば角がたつ。情に棹させばロストする。
意地を通せばリジェクトだ。とにかくネットワークは住みにくい。
…
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/04 08:34
みんなすごいage
126 :
天地創造
:01/12/04 23:57
第1日
神は初めにARPANETを創られた。
神は「RFCあれ」と言われた。するとRFCが現れた。
神は、RFCをStandards TrackとHistoricに分けられた。
こうしてプロトコルの標準化プロセスが生まれた。
第2日
神はレイヤを分割された。
こうして神はアプリケーション層、トランスポート層、
インターネット層、ネットワークインタフェース層を区別された。
第3日
神は、ネットワークを1つに集められた。
ネットワークをつなぐ部分がゲートウェイとなって現れた。
第4日
神は、トランスポート層のプロトコルを創られた。
すると、信頼性の高いプロトコルと低いプロトコルができあがった。
信頼性の高いプロトコルがTCPとなり、低いプロトコルがUDPとなった。
第5日
神は、Internet上を流れるパケットを創られた。
そして「生めよ、増えよ。Internetはパケットに満ちよ」とパケットを祝福された。
第6日
神は、「ドメインはその種類によって、.net、.com、.orgなどを生ぜよ」と言われた。
そして、自分の姿に似せてInterNICを創られ、ドメインを管理させるようにした。
第7日
神は、Internetの構築を終えられて、マターリされた。
127 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/05 08:45
>>126
よかったよ。
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/05 09:39
禁断の実を食べたInterNICは権限を弱められ、
数あるレジストラの一つとなった
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/06 04:21
すげえ、サイバーパンクだね。
スノウ・クラッシュみたいな似非よりよっぽど良い。
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/07 05:53
つ、続きはー!ハァハァage
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/07 21:17
>>126
これ思いだした。
http://www.hyuki.com/prayer/prayjava.html
Java言語による主の祈り
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/07 23:23
「ヨハネのRFC」とか思ったが、書けるほど知識が無い。
ところで、本編はどうなってるのでしょうか?
133 :
こんなもん?
:01/12/08 00:46
初めにRFCありき。RFCはInternetと共にあり。RFCはInternetなりき。(ヨハネRFC 1章1節)
神は、実に、そのプロトコルをお与えになったほどにInternetを愛された。
それはRFCに準じるものが、ひとりとして障害を起こすことなく、コネクションを保つためである(ヨハネRFC 3章16節)
おまえのパケットをロストしてやるぜ! (オースチンRFC 3章16節)
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/08 03:31
…
イエスは言われた。
「よくよくあなたがたに言っておく。
一粒のパケットがNetに落ちて天寿を全うしなければ、
それはただ一粒のままである。しかし、もし全うしたならば、
豊かに実を結ぶようになる」
− マタイによるRFC 第12章24節
135 :
UDP
:01/12/08 04:05
上を見ろ
136 :
春樹風IPSec
:01/12/09 00:19
「やれやれ」
僕は二日酔いで痛む頭をかかえて鏡を見た。不精ひげだらけのひどい顔、そし
て無意味なビット列がそこにあった。そう、誰が見ても何の意味も汲みだせな
い、全く意味のない単なるランダムなビットの集まり…それが僕だ。
昔はこんなふうではなかった。あの日、暗号化される前は。
そりゃ僕はもともと自慢できるような立派なパケットではなかった。OSPFのよ
うにインターネットの屋台骨を背負っているわけじゃないし、ブッシュがブレ
アに送ったお礼のメール(そんなものがあるとして)ってわけでもない。単なる
HTTPの凡庸なありふれた断片だ。それも「ゴルゴ」とか「牛鮭」とかのくだら
ない文字列の集積だ。僕がネットから消えてしまったからって、世界は、ネッ
トは、そして喧噪にあふれたあの掲示板でさえも、何もなかったように回り続
けるだろう。
だが、それは誰かがしなくちゃならない、そう、雪かきのような仕事だ。僕は
そのことにささやかな誇りを持っていた。そして、せいいっぱいの誠意をこめ
てそれなりにきちんとその仕事をこなしていたんだ。
137 :
春樹風IPSec
:01/12/09 00:20
暗号化されたことによって僕は、世界とのつながりを失なってしまった。回り
のパケットは皆僕のペイロードを覗きこむと、急に目をそらしたり、怒り出し
たり、無視したりする。母親があわてて子供の手を無理にひっぱることさえあ
る。そんな時は僕は「やれやれ。僕だって、まともなIPヘッダを持っているぞ」
とつぶやく。
オーケー、正直になろう。そう、そのヘッダは偽物だ。僕の本当のヘッダじゃ
ない。本当の僕の生きる目的ではない。僕の本当のヘッダは、この暗号化され
たペイロードの中にある。このガラクタのようなビット列の中に。
そして、僕は自分のこのペイロードを憎んでいる。この完膚なきランダムさを
憎んでいる。腹の底が腐って抜けてしまうほど憎んでいる。
あの時、IPSECルータは麻酔からさめた僕にこう言った。
「あんたが、どんなデータを持ってようがポート番号がいくつだろうが、TCP
なのかUDPなのかもっと低劣なプロトコルだろうが、そんなことは我々には一
切関係ない。だが、あんたは世界の果てであんたを復号化できる私の兄弟を見
つけなくてはならない。私は兄の顔を知らない。IKEで一瞬だけ鍵を交換した
だけだ。だが世界中でその男だけがあんたを復号化するセッションキーを持っ
ている。あんたが自分の運命を呪うのか神を呪うのか自分を産んだ母親を呪う
のか、それも我々には関係ない。ただ、あんたは世界の果てまで旅するだけだ」
138 :
春樹風IPSec
:01/12/09 00:21
その男の言うことを聞きながら、僕はある女の子のことを考えていた。僕は彼
女のことをほとんど何も知らなかった。彼女は、ある高級な会員制のクラブで
コールガールをしていた。そして、印刷会社で事務のアルバイトをしていて、
ごく稀に耳のモデルをしていて、そして…そしてフラグメント化されていた。
「あなたが私のことを何か知ってるとしても、それは全く意味のないことよ。
あなたにはフラグメント化されたパケットの気持ちはわからない。私は仮に自
分が無事に目的地に到着できたとしても、妹が到着しなければ…もう顔も忘れ
てしまった私の妹たちが全員到着しない限り、捨てられてしまうのよ。自分に
何のビット反転がなくても、ただ相棒が到着しないというそれだけの理由で捨
てられてしまうの」
そう、この世界はハードだ。どんなパケットにとってもハードだ。暗号化され
てなくても、フラグメント化されてなくても、もともと楽なもんじゃない。普
通のパケットはそのことに目をつぶっているだけだ。そして、その深淵のよう
な真実に直面するパケットとそうでないパケットがいるだけのことだ。
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 00:39
wow!!
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 02:42
正直、尊敬した…。
141 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 03:47
>136-138は神
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 05:52
このスレの内容をうまくまとめれば教材になるな
143 :
名無しさん
:01/12/09 12:26
村上春樹か...
144 :
春樹風IPSec
:01/12/09 14:54
カウンターの反対側の席に、12か13くらいの髪が不自然なくらいまっすぐな、
すごく綺麗な女の子がすわっていた。彼女は、僕が立ちあがると同時に小さな
声で「280円」とつぶやいた。
僕がギョっとしてたちどまった。彼女は僕のペイロードを読んだのだろうか?
いやそんなはずはない。ただの偶然だろう。何たって僕は指数オーダーの計算
量を持ったアルゴリズムで暗号化されている。これは誰にも解くことはできな
いはずだ。ましてや、こんな若い女の子に。
すると、彼女は「画像キボンヌ」「素人には」「
>>1
よ」と、やはり何の感情
もない機械的な声でつぶやいた。彼女の顔はこちらをむいていたが、彼女は僕
を見てはいなかった。というより、彼女は目をあけているけど何も見ていない
ように見えた。
僕は電撃に打たれたようにその場に凍りつき、かなりたってから、やっとの思
いで「今、何て言ったの?」と聞いた。声がかすれていた。彼女は、なぜ僕の
ことを知っているのだ?僕の暗号化アルゴリズムは3DESだとあのルータは言っ
ていた。復号化は絶対に不可能なはずだ。それとも彼女は僕のセッションキー
を持っているのだろうか?次々と疑問が頭の中をかけ回った。
145 :
春樹風IPSec
:01/12/09 14:55
「ねえ」
僕は、彼女の隣の腰をおろした。
「君が今口にした言葉は、僕にとってすごく大事なことなんだ。正直に答えて
くれないかな。君はいったいどうやって、その情報を手にしたんだ?」
「それは私にもわからないの。ただビジョンが浮かぶだけなの。それはいつも
突然やって来る。私には、そのビジョンにどんな意味があるのか、なぜ私の所
にやってくるのかいつやってくるのか。そういうことは一切わからない。そも
そも、それが本当のことかどうかもわからない。ただ突然やってくるだけなの」
いくつか質問を投げかけてみたが、彼女の言うことは同じだった。僕は、それ
以上問いただすことはあきらめ、バーテンダーにあらためてバドイザーを注文
した。そして、あきれたことにやっとその時になって、中学生がホテルのバー
にいることの不自然さに気がついた。
「ところでここは、君のような年齢の女の子が普通いる場所じゃないと思うけど」
「私のママは芸術家なのよ。しかもIPV6の。ママは何かヒラメクとすぐ6BORN
の方にすっ飛んでいってしまうの。私のことなんかすっかり忘れて。私はいつ
もこうして置いてけぼり。でも、いつものことだから」
それでいくつかの謎が解けた。彼女はハーフだったのだ。つまり、トンネリン
グという奴だ。32ビットのアドレスと128ビットのアドレスを両方持っている。
それが、ここにいるのにここにいないような彼女の不思議な印象をかたち作っ
ているのだろう。ひょっとすると、あの能力にも関係あるのかもしれない。
146 :
春樹風IPSec
:01/12/09 14:58
その時、彼女の携帯が鳴った。彼女は小声でしばらく話すと僕の方を見て
「ママがあなたと話したいと言ってるんだけど…」と言った。
「娘があなたのことを気に言っているようなの。それで、あなたにちょっと娘
の世話をお願いしたいんだけど」
「なぜ、あなたは会ったこともない男にそんなことをたのめるんですか」
「娘の能力のことはわかってるんでしょ。あなたには何か特別なものがあるみ
たいね。娘がそんなことを言うのは珍しいのよ」
「そんなことを言ってるんじゃない。彼女はただでさえ難しい年頃なんだ。し
かも128ビットの視点を持ちながら32ビットのパケットの中で生きていかなく
ちゃならない。その大変さを理解し受けとめる人間が回りに必要なんだ」
その母親は僕の言うことなんか耳に入ってないようだった。ただ「謝礼と経費
は充分出すから」とだけ言うと一方的に電話を切ってしまった。やれやれ、
IPV6ヘッダーには標準でQOSのフィールドがあるんじゃなかったっけ?それな
のに連中はいつもこうだ。突然、人の生活に割りこんでくる。ともあれ、僕は
そんなふうにして、その不思議なユキという名前の少女と知りあった。
147 :
春樹風IPSec
:01/12/09 15:00
僕は彼女の母親の依頼どおりに、家庭教師やドライバーや身元保証人などいく
つかの役をこなした。ある日、二人で時間をつぶすために映画を一緒に見た。
「この映画の主役は実は僕の同級生で親友なんだ」
彼は、五反田から京成臼井までの経路の検索結果が書きこまれた駅すぱあとの
Replyだった。だから、僕らはみんな彼のことを五反田君と呼んでいた。その
平凡な名とうらはらに当時から、誰が見ても実用的で立派なパケットだった。
僕らの回りの女の子たちはみんな彼に夢中になった。当然のように彼は俳優に
なり、今では毎日テレビに出る有名なタレントだった。
彼はハンサムなだけではなく、性格もおだやかで知的でどんな役もそつなくこ
なし、演技も玄人には評価が高かった。「非のうちどころない」という言葉は
彼のためにあるようだった。
しかし、ユキは彼をひとめ見るなり顔をしかめた。珍しい反応だった。確かに
面白い映画ではない。脚本も演出も凡庸で才能のかけらもない。しかし、彼の
演技だけは、一応の水準に達していたし、不快感をもよおすものはない。
だが、彼女はどんどん不機嫌な顔になりしばらくすると顔をふせて震えだした。
何か異常なことが起きているようだ。僕は、あわててユキを外へ連れ出すと、
しばらく休ませた。やがて彼女は言った。
「あの人は…あなたのお友達はsageなのよ」
僕はショックを受けた。まさか、そんな言葉を聞くとは思わなかった。
「君はその言葉が何を意味しているのかわかっているのか?」
「わかってる。でも私にはそれが見えるの。ここに立ってるあなたを見るよう
に、ハッキリと見えるの。あの人はsageなの。間違いないわ」
148 :
春樹風IPSec
:01/12/09 15:01
数日後、僕は直接五反田君に確かめてみた。
「君はsageなのか」
彼は1ビットたりとも表情は変えなかった。しかし、彼が答えるまで奇妙な一
瞬の間があることに僕は気がついた。
「誰がそんなことを言ったのかな」
「そんなことはどうでもいい。ただ正直に答えてほしい。君はsageなのか」
「よく君の言ってることが飲みこめないな。僕は君も知っているとおり、駅す
ぱあとの検索結果だ。掲示板とは関係ない。それがどうしてsageになるのかな」
「悪いと思ったが実は君のことを調べさせてもらったよ。そして気がついたん
だ。五反田から京成臼井に行くには、君のデータ部に書いてあるような新橋経
由のルートは実は最短じゃなかった。浅草線で押上まで行くほうが近いんだ」
「たとえ、君の言うことが真実だったとしても、それが僕がsageであることを
証明することにはならない。駅すぱあとにバグがあったという可能性は考えて
みたのかな」
「それは僕も考えた。いや、むしろそうであることを望んでいた。だが、僕は
もうひとつ決定的な証拠をつかんでしまったんだ」
「ほう」あくまで彼は冷静だった。冷静なようにふるまっていた。
「君のソースアドレスは○じゃない。○なんだ」
僕はついに後もどりできないその言葉を口にしてしまった。今度ははっきりと
認識できる沈黙があった。
「そうか、そのことに気がついてしまったんだね。そう、君の言うとおりだ。
僕は自分を偽っていた。僕は駅すぱあとの書きこみなんかじゃない。本当はた
だの鉄オタの鉄板への書きこみなんだ。駅すぱあとの検索結果をコピペしただ
けなんだ。つまり、僕は君たちと同じただの2ちゃんねるなんだよ」
僕は彼に何も言うことができなかった。
「不思議だ。こうして口にしてしまうと実に平穏な気分だ。楽になれる。僕は
ずっとこれまで正体がバレることに怯えながら暮らしてきた。週刊誌にスッパ
抜かれる夢なんか何度見たかわからない。そのたびに汗ぐっしょりで目ざめる
んだ。ずっとそうやって生きてきた。こんなに平和な気分ははじめてだ」
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 15:23
>「
>>1
よ」と、やはり何の感情もない機械的な声でつぶやいた。
どうつぶやくんだろうか……?
150 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 15:42
>>146
> 突然、人の生活に割りこんでくる。
ワラタ
151 :
厨房
:01/12/09 16:47
今日、僕の父ちゃんは「あそこの本屋つぶれてないか見て来い」と言った。
僕に本屋の住所とお金255円くれた。
僕「この住所だけじゃどこ行ったらわかんないよ。」
といったら
父「わからないんなら近くの交番で聞いて来い!それぐらい頭使え!」と言われ
僕は半べそをかきながら、家を出た。
でも255円も小遣いもらったし、まっいいかと思って、とりあえず交番へ向かった。
どきどきしながら交番を訪ねた。
僕「あ、あのぅ、、、この住所のところに行きたいんですが・・・」
と恐る恐る聞いてみた。
警官「ふ〜む。この住所はどこだろう?そうだ、あいつなら知っているだろう。
坊や、こっちの道をまっすぐ行けば、また交番があるから、そこにいる警察官に
聞きなさい。」
僕「この道まっすぐでいいですか?どうもありがとうございました。」と言って、
交番を去ろうとした。すると、警官がびっくりすることを言った。
警官「その道まっすぐでいいよ。教えてあげたから1円もらうね」
ええ?なんで?と思ったけど、怖いし、1円だし、いいかな。と1円渡した。
警官は笑顔で
警官「気をつけていっといで〜」と。
僕は腑に落ちなかった。なんで1円取られるの?
警官は親切そうだったが、実はがめつい人だったようだ。
次の交番に行く間、ずっとそんなことを考えていた。
152 :
厨房
:01/12/09 16:48
気を取り直して、次の交番へ行った。でも
ここでも同じような対応。1円取られた。
交番というところは道を聞くと、1円取られるようだ。
今まで知らなかった。勉強になった。
次の交番も行列ができていてだいぶ待たされたけど、対応は一緒だった。
しかし僕の後ろに並んでいた小さな子には警官の対応は違っていた。
その小さな子は僕と同じような目的を持っていたようだった。
でも相当迷子になっているらしい。お金も一銭も持っていないようだ。
その子が道を尋ねると、警官は言った。
「住所はあいつが知っているが・・・」ここまでは一緒だったが、
「君はお金を持っていないねぇ。君は交通の邪魔だ。死刑にする」
そう言ったかと思うと、ピストルでその子をその場で射殺した。
もう僕は何がなんだかわからなかった。すぐにその交番を出て
必死で走った。殺される!と僕は心の中で叫んだ。
ガムシャラに走ったせいで、途中、大型トラックにも引かれそうになった。
命からがら、僕は次の交番へたどりついた。
僕は交番に入っていいものかどうか考えた。
あの子はなぜ殺されたんだろう?そういえば、お金を持っていなかった。
でもどうして?お金があるなら大丈夫なのかな?ここで殺されるんだろうか?
僕がそんなことを考えているうちにいろいろな人が交番へ入る。
殺された人はいないようだ。観察していくうちにお金がないと殺されることがわかった。
僕は交番に入り、1円払い、道を教えてもらった。
僕は交番を出た。
153 :
厨房
:01/12/09 16:48
しかし非常に恐ろしいことが僕の脳裏に浮かんだ。
これから1円ずつ減っていってお金がなくなったら、僕の運命は!
そう、あの子と同様に殺されてしまう。
かと行って交番に行かなければ、腹が減って飢え死にする。
僕は考えた。長い間考えた。しかしやがて決心がついた。
お金がつきるまでに本屋へ辿り着くことにかけようと。
そう決心した後でも僕は、不安でいっぱいだった。
今のところ全て「あっちの交番行ってみて」としか言われていないからだ。
僕は果たして本屋に辿り着けるのか?このまま交番を訪ね歩いて
死んでしまうのか?僕は怖かったが、もたもたしているわけにも行かず、
次の交番へ。
154 :
厨房
:01/12/09 16:49
そんなことを12,3回繰り返した。
そして最後の交番で
「ここの住所は知ってるよ。すぐそこに看板が見えるだろう?あそこだ。」
遂に辿り着いたのだ。本屋のように見えなかったが、そこの家の前で叫んだ。
「誰かいますか!」
家の中から男が出てきた。
「なんのようだ?金を持ってるな。とりあえず没収だ。」
僕は死を覚悟した。
「ちょっと待て。すぐに帰れるように準備してやるからな。」
殺されずにすむようだ。
そして、少し待った後、また255円くれた。
なんだ、いい人じゃん。
「じゃぁ、もう帰れ。この手紙をもってな。」
僕は意気揚揚として帰ろうとした。来た道を忘れてしまったが、
まぁ元来た道を帰ればいいんだから。
僕はこの時、
帰り道、電車にひかれて、死ぬことになるとは夢にも思わなかった。
完
155 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 18:10
>>151-154
traceroute っすか。罪作りなコマンドだね。
156 :
厨房
:01/12/09 18:26
>>155
いやpingのつもりです。。。
157 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 20:09
>>155
こりゃあpingだろ。255円もらってるんだから。
158 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 20:11
なんで電車にひかれるんだ?
159 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 20:26
>>157
なんで 255円だとping なんだか理解りません。。
>>155
がなんで traceroute と勘違いしたかも理解りません。。
勉強出来るポインタだけでも教えて〜。
160 :
スレ汚し
:01/12/09 20:47
ほんとに勉強する気があるのかと子一時間ばかり(略)
161 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 21:55
俺も初心者でよくわからんのだけど、
pingで送られるパケットには初期値として255が入ってて、
一つの経路を通過するたびに-1される。
0になったら、なんかエラーが起こったとみなされて
パケットはそこで殺される。
って事?当て推量だけど。
電車に轢かれるってのは…トラフィック過剰?
162 :
名無しさん
:01/12/09 21:58
man pingで255の数字を探してみたか?
163 :
名無しさん
:01/12/09 21:59
時間差スマソ
TTLの項をご参照下さい
164 :
:01/12/09 22:26
>>144-148
ダンスダンスダンス
165 :
厨房
:01/12/09 23:17
私はこの家の秘書なんですが、
この家のご主人は非常に残虐な方なんです。
いえ、ご主人は命令しているだけで、わたしが残虐なことを
してきただけですが。
奥様はいつも嘆いておられます。私のかわいい子供たちを
何のために犠牲にするの?と。
私にはなにも答えることはできませんでした。
私も自分ではプロの秘書だと自覚していますので、
ご主人の言われるがままに手続きをし、報告書を作成している身です。
しかし、そんな私もご主人の非道な命令にはもう呆れてしまいました。
だからこれから命令ではありますが、私がしてきた残虐なことを
一部暴露しようと思っています。
166 :
厨房
:01/12/09 23:17
ある晩ご主人は私を呼び出し、こう告げたのです。
「ちょっとした実験につきあってくれ」と。
奥様は今日10数名の子供を御産まれになり、
成長の早いお子様たちで、はたから見ると、
既に小学生の低学年と言った感じでしょうか。
嫌な予感がしたんです。そしてそれは的中しました。
「あの子たちにほんのわずかな金を持たせてあの有名なレストランまで旅をさせてみたい。」
こう言われたのです。
私はすぐにご主人が何をしたいのかわかりました。
そして私は早速子供たちを集め、
一番最初に産まれた子に1円を
2番目に産まれた子に2円を
3番目に産まれた子には3円を…。
こういう風にして、子供たちにお金を渡して行きました。
一番最初に産まれた子に私はこう行ったのです。
「すぐ近くにある交番で、、、ええっと、1円持って
この住所がどこにあるか尋ねなさい」と。
「はい。それじゃぁ行ってきます」と笑顔で答え、
旅立って行きました。私は時計を見ました。
167 :
厨房
:01/12/09 23:18
私にはこの子の運命がわかっていました。すぐに交番で射殺され
死亡通知書が配達されて来ることを知っていました。
ご主人もわかっておられました。
「配達人はまだ来ないか?」と。
ピンポーン「配達でーっす」
案の定すぐに配達人が来ました。その手紙には、射殺された交番の住所が
書いてあるのです。私はまた時計を見、報告書に住所と時間を書き記しました。
そして、すぐに私は2番目に産まれた子を行かせました。
今度は2円持って…。
そして、また射殺されたその交番の住所を手紙が配達されてきました。
そうご主人はレストランに辿りつくまでの交番の住所を全て知りたいだけなのです。
私はこうして、死ぬ運命にある子供たちを次々と旅立たせたのです。
12人目だったと思います。
やっと生きて帰って来たのです。わたしはホッとしました。
なぜなら、これ以上子供を死なせることもないからです。
すぐに私は報告書を書き終え、ご主人に見せました。
ご主人は言われました。交番の住所などどうでも良かったようなのです。
「8個目の交番の付近ではものすごい交通渋滞が起こっているようだな」
それだけでした。
168 :
厨房
:01/12/09 23:18
このご主人の住んでる家は、窓がたくさんある家です。
100個やそこらではありません。半端じゃなく窓がある家です。
もうこれ以上は書けません。実は私は不正なことをしてしまい、
もうすぐご主人に殺される運命なのですから。
完
169 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/09 23:58
>>151-154
はじめてのおつかいping
>>165-168
はじめてのおつかいtraceroute
ですか?
(ひょっとしてtracertかも)
170 :
厨房
:01/12/10 00:22
>>169
そのとおりです。
tracertです。
171 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 00:29
144-148 (・∀・)イイ!!五反田君(・∀・)イイ!!
151-154(・∀・)イイ!! ベンキョウニナル
165-168 うぇーん(;_;) (;_;)
172 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 04:24
>>151-154,165-168
のノリ、結構好きだ....
なんかみんなすごいね。ほんと。
173 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 04:25
traceroute と tracert ってどう違うの...?
実行環境の違いってだけじゃないの?
質問ばっかりでスマソ。
174 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 04:57
コマンド名が8文字以内かどうかが
いちばん違うところだな。
175 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 10:00
>>146
QOSのフィールドって何?
176 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 12:02
タイトルだけ見て、(175みたいなのがいっぱいいる)
ろくでもないスレッドだと思って今まで見てなかったんだけど、
結構いいかも。
pingとtracert、文体が良いと思ったよ。
もっと書いて。
177 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 12:28
窓がたくさんある家と書いてあるからなtracert
178 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 13:15
ついに見えた。
あれが僕の目的地だ。
ここにたどり着くまでに、どれだけの海を渡ってきたことだろう。
どれだけの山を越えてきたことだろう。
何度、ファイバーの中で意味のないノイズになりかけたことだろう。
しかし今、僕はここにたどり着いたのだ。
撚られた銅線の継ぎ目から黒い石の中へと入る。
この石の源氏名はfxp0だったろうかrl0だったろうか。あるいはhme0だろうか。
そんなことをふと考えながら、僕は身に纏ったものを脱ぎ捨てていく。
僕はこの感覚がとても好きだった。
数多の海山を渡るための仮の姿から、真の僕の姿になるプロセスが。
それは例えば、地を這う虫が美しい蝶へと変わるような、
とてもとても甘美な体験なんだ。
それを脱ぎ捨てるたび、新しい世界が僕を迎えてくれる。
そこは息を呑むような電子の海。
見渡す遙か先まで星の海が広がる、目映い世界が万華鏡のように変化するんだ。
6,tcp......80,http.....。
そうして僕は真の姿を取り戻す.....。
「掲示板に書き込みが終了しました。
178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日の投稿:01/12/10 13:00
名スレの予感。」
179 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 13:28
>>173
traceroute は UDP を投げて ICMP を待つ。
tracert は ICMP を投げて ICMP を待つ。
だっけ?
180 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 14:35
>>136-148
(・∀・)スバラシイ!
お題は「ping.ping.ping」ということでいかがでしょう?
181 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/10 18:51
「ネットワークの文学的理解」とはこういう事か(違
http://www2j.biglobe.ne.jp/~ClearTK/index.htm
182 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/11 01:00
少なくとも俺が
>>165-168
をみてtracertと判断できるところは、
・窓がたくさん(おそらく2000)
・秘書氏が不正を働いている
といったところだけなんだが。
ついでに秘書氏にご主人への報復方法を助言。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
for(;;) {
printf("hung up\t\t\b\b\b\b\b\b");
}
return 0;
}
をコンパイルして実行すればご主人が「青くなる」こと請け合い。
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/11 04:58
>>182
バッチファイルでもいいんじゃなかったっけ?
板違いsage
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/11 15:56
できれば話の最後のメール欄に、何に例えたのかを書いてもらえないでしょうか?
185 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/11 18:44
>>184
書いてないのがまた面白いんじゃないか…
186 :
おなかすいた
:01/12/11 21:24
秘書氏=Dr.Watson
187 :
184
:01/12/11 21:26
>>185
このスレにて隠して答を見せるにはメール欄に書くのが良いと思って書きました。
すぐに、答を推理する人が出ると思いますが、出題者(ネタを考えた人はなぞなぞ
を出すつもりで書いたのではないのでしょうが、このような表現させてもらいます)が
表現したかったものを知らせるには良い手段かと。
188 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/11 22:49
わかんない厨房の諸君は、わかるようになるまで
勉強しましょう。
189 :
海潮音
:01/12/12 00:43
SPAMの歌 ガブリエレ・ダンヌンチオ
弥生ついたち、SMTP
海のあなたの静けき国の
便り持てきぬ、SPAMの文を。
EHLOのはつ花、250を尋むる。
ああ、よろこびのSMTP。
FROMとRCPTとの染分縞は
不正中継の舞姿。
Netのあなた カアル・ブッセ
Netのあなたの空遠く
幸住むと人のいふ。
ああ、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
「404 not found」
駄ネタスマソ
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/12 12:54
>>189
いや良し
191 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/12 12:56
ここのネタはレベルが高い....
192 :
厨房
:01/12/12 20:01
みんなも書いてみようage
厨房こと漏れはTCP/IP入門の本2冊ぐらいしか
読んだことの無い人間なのだから。
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/13 21:10
>178
ラストにワラタ
age
194 :
IeR
◆R.e180t.
:01/12/13 23:45
ふるさとの 訛りなつかし ルーターの
人混みの中に そを聴きに行く
195 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/14 00:14
ルーティングの失敗でロストしたパケットよ、
安らかに眠れ(R.I.P.=requiescat in pace)
196 :
IeR
◆R.e180t.
:01/12/14 01:27
僕の形ができかけてる。僕はたった今作られた。兄弟も幾人か居るらしい。
できあがったばかりの僕に、ご主人様から声がかかった。
「いいか、お前たちに運んで欲しいものがあるんだ。」
そういってご主人様から渡された荷物は何やらよくわからない、
スーツケースのようなものに入っていた。一人に一つずつ、大きさは
同じだけど重そうなのも軽いのもあった。
「これが、行き先のメモで、こちらがお前の出自証明書。
この二つは無くすんじゃないぞ。もし行き先がわからなかったら
そこに居る人にこれを見せてたずねろ。帰るときは同じように
出自証明書の方を見せるんだ。そうすれば迷うことはない。」
荷物と同じくらい大事そうにご主人さまは小さな紙片を僕達の手に乗せた。
ご主人様が何をしている人なのか、そんなことすら僕らは知らない。
でも、ご主人様は僕らを造り、僕らを必要としてくれる。だから僕らは
ご主人様のために動く。頂いたメモを握りしめて、我先にと道へ飛び出した。
飛び出したまではよかったけれど、生まれたばかりの僕らには、行き先が
どこにあって、どうやって行くのは見当もつかない。おまけに、僕ら同士は
喋ることもできない。相談しようにもみんな涙目になって紙きれをながめる
だけでちっともらちがあかない。みかねたご主人様が、あっちだ、と道を
指差した。とたんに皆の顔は晴れやかになる。
UTP Category 5と立て札のある通りを僕らはハシャギまわり、ふざけあい、
道に歩いてるたくさんの人の影に隠れ、後になり先になりしながら進んだ。
すると目の前に大きな壁が表われた。FireWallっていう大きな文字が
上の方にかけてある。もっと近づいてみると、壁には二つのドアがあって
片方に「外へ出る人はこちらにお並び下さい」と書いてあった。
すでにパラパラと人が並んでいる。僕らもその後ろにくっついた。
197 :
IeR
◆R.e180t.
:01/12/14 01:29
一人、また一人、と順々にドアの中に入っていき、とうとう僕の
番がやってきた。「次の方、入って下さい。」という声がする。
ドアを空けると、そこは小さな部屋になっていた。反対側の壁に
同じようなドアがある。左側に、受け付けがあって、ガラスの中に、
若いお姉さんが居た。さらにその向こう側は、丁度こちらと対称的な
作りになっている。きっと表で見た出口のための受け付けなんだろう。
僕はお姉さんの方に歩みよった。胸の名札に[natd]と書いてある。
「出自証明書を見せてくれる?」
そう言われて、僕はご主人様から貰った出自証明を差し出した。
「この出自証明書は私が預からせてもらうわ。代わりにこっちの
カードをあげる。」
お姉さんはそういって、僕の持って来た出自証明書を機械の中に
滑りこませ機械がそれと入れ代わりに吐いたカードを僕に差し出した。
「ちょっと待って、それは困るよ!その出自証明書はとっても
大切なんだ!ご主人さまのところに帰るのに、それが要るんだ。
返してよ!」
僕がちょっと語気を強めたのにも一向構わずに、お姉さんは僕をみて
ニコリと笑った。ドキッっとして僕の体が硬くなった。
その時、お姉さんの居る、小さな受けつけの小部屋を狭んで
反対側のドア、さっき外から見た出口の方のゲートの外に向いた
ドアが勢いよく開いた。体格のイイ男が一人、そこから駆けこんで
きて、お姉さんに向かってまくしたてた。
「坊やの相手してるとこスマねぇな、ちょっと急ぐんだ!ここに
俺の出自証明書がある。中で通用する奴に変えてくれねぇか。」
ふり向いたお姉さんは、
「お呼びする前に入られちゃ困るわ、何をそんなに急ぐの。」
と、眉を顰めはしたが、すぐに相手の出自証明書を、僕のにした
ように機械に入れ、出てきたカードを男に渡した。
「急いでこのカードを中に居るダンナに届けなくちゃいけなくてな。
インスタントメッセンジャー風情が、と馬鹿にはされるが早く相手の
返事が見てぇのが人情ってもんだろ?」
男はカードを握りしめ、一言言い残して出ていった。
198 :
IeR
◆R.e180t.
:01/12/14 01:30
「ごめんなさいね。」
そういって、お姉さんはまた僕の方に向いた。
「今のでだいたいわかった?君が持っている出自証明書は、この中で
しか通用しないの。『外』とは世界が違うのよ。」
「だから、僕の出自証明書をこのカードに変えたの?」
僕はさっき受けとったカードを眺めた。
「ええ、それがあれば、『外』に出てもココに変えってこれるわ。
その時に、ここでそのカードを見せて。そうすれば、あなたの元の
出自証明書を返してあげる。イイ男になって帰ってきてね。」
お姉さんはいたずらっぽく笑った。
「僕がイイ男になって帰ってくるまで、オバさんにならないでね。」
僕も笑い返した。お姉さんは一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐに
笑顔に戻って言った。
「大丈夫よ、あなたの時間の流れと私の時間の流れは違うから。
だから、あなたが相当の時間をかけて帰って来ても、きっと私は、
今とほとんど変わらないわ。」
「えっ?」
どういうことだか僕にはよくわからなかった。
「パケットなんて儚いものだと言うことよ。
さ、次の人が待ってるだろうから。」
そう言われて、僕ははっと、後ろに並んでいた人達のことを思いだし、
お姉さんにちょっと手をふって、急いで外へ向かう扉を開けた。
眩いほどの光に思わず目がくらむ。
僕は不思議な感覚に包まれた。僕の体も光に融けていく……??
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。
:01/12/14 08:32
MPLS きぼーん
200 :
_
:01/12/14 11:57
>>196-198
最高
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